コンサルファームって“外資系”“日系”“ブティック系”で分けられますけど、改めて整理してみませんか?
いいね。正直、中にいてもそれらの違いって曖昧だよな。
改めてお勉強的に整理したうえで、俺らの経験も共有していこう。
僕ら二人とも外資系も日系もブティック系も経験してるし、見えてる景色ってまあまあ貴重かもしれませんよね。
ややステレオタイプな部分もあるが、イメージの付きやすさ重視で行こう。
【1】ファームの分類イメージ

【2】カルチャーの違い
カルチャーって“合う・合わない”がダイレクトに出るところですよね。
うん。特に入社直後は「文化の違い」に戸惑う人多いな。
外資系のカルチャー
- 論理重視、成果主義、上下関係はフラットだが実力主義
- 英語を使う機会が比較的多い(特にMBB)
- 働き方は厳しいが裁量もある
- 若手にも大きな責任が与えられる
新卒で1発目に作成したスライド、MBBから来たマネージャーに鬼詰めされたこと思い出しました(笑)
結局1枚のスライドに、夜中3時までマネージャーからのレビューを受けてましたね。
あるある(笑)でも、逆に自分の意見が通ることもあるから、やりがいはある。
ですね。同じく新卒すぐの時、自分の意見が通ってPJ方針に少し影響を与えたことがあります。結局約3カ月のPJ間に一度だけでしたが、、(笑)
日系のカルチャー
- 丁寧な進め方、調整力が重視される
- チームワークや和を大切にする雰囲気
- 外資に比べてワークライフバランスが整っている企業も多い
- 評価はやや年功序列寄りな傾向もあり
これは日系ファームへの転職時に経験あります。「チームワークや和を大切にする雰囲気」というのは、特に感じました。ただし、これは良くも悪くもです。
ゴリゴリの外資系からくると、テンポが遅いと感じるかもしれません。
最近は外資系でもそういう風潮はあるけど、それと比べるとどう?
それと比較しても、やはり日系の方が強く感じました。
外資系ファームでは、PJを前に進めるために、たまにチームの雰囲気が少し刺々しくなりますよね?慣れてる人からすると、むしろタスクの推進に集中できる時間ですが、日系だとそんなに鼻息荒くしてどうしたの?みたいな雰囲気になると思います。
なるほどな(笑)
これはどっちが良いか悪いかではなく、その人の好みによるところが多そうだな。
ブティック系のカルチャー
- 企業によって大きく違う(創業者色が強いことも)
- 少人数で風通しが良く、役員層と距離が近い
- スピード重視でベンチャーっぽい文化のところも多い
- 一方で制度が未整備なことも
俺はブティック系経験者だけど、1つ目に書いてある通り、ブティック系は企業によって大きく異なるな。
俺のところは創業から間もなくて、みんなどんなことでもする、ような企業だった。
ブティックって、自由な分、セルフマネジメント力が求められるイメージあります。
まさしくそうだな。人によっては天国にも地獄にもなりうる。
【3】プロジェクトの傾向と具体事例
他もそうだが、プロジェクトの傾向は特に各ファームの個性が出るところだと思う。
外資系のプロジェクト傾向と事例
- 中長期戦略、新規事業立案、M&A、海外展開支援が多い
- 経営層がカウンターパートで、上流のみ担当
- PJ期間は1ヶ月〜3ヶ月が基本。短期集中型
MBBの友人は入社後即、「5年後の海外市場シェア最大化戦略」のプロジェクトで、現地の子会社にも飛んでましたね。経営陣に毎週プレゼンして、めちゃくちゃ鍛えられました。
俺もM&AのビジネスDDで「来週中間報告な」って言われて土日潰れたな(笑)
とにかく最上流層、短期決戦型だな。
日系総合系のプロジェクト傾向と事例
- 業務改革、IT導入支援、BPRなど、実行寄り案件が多い
- 現場レベルとの接点も多く、地道な業務整理もある
- PJ期間は半年〜1年程度と長期になりがち
日系でやったSCM刷新は10ヶ月PJでした。現場ヒアリングがとにかく多くて、工場まで足を運びましたよ。
日系は“汗をかく”フェーズが多いよな。地味だけど信頼される力がつく。
ただし、PJ抜けるのにはコツがいるな。
ブティック系のプロジェクト傾向と事例
- 特定業界・テーマ(医療、地方創生、D2Cなど)に特化
- プロジェクト内容も多様(中小企業支援、ハンズオン支援など)
- 社長直下案件など、裁量が大きいこともある
俺は中小企業の支援に入った際、「明日から役員代行です」って言われたわ(笑)
そんなことあるんですか(笑)
やはり裁量の大きさなんかはベンチャー気質なんですね。
【4】働き方・キャリアパス
外資系の働き方
- 基本は激務。ただし裁量も大きく「自分で調整する」文化
- 数年でMBAや転職を前提とした“ステップアップ型”キャリア
- 年収は最も高水準(新卒でも1,000万超も)
PJによっては週の半分は深夜帰りだったけど、1年でめちゃくちゃ成長した実感はあったな。
やはり、他業種へ行った同級生と話しても、新卒入社後数年間における成長感は圧倒的だと感じました。
年収は確かに高水準ですが、さすがに新卒1,000万超えはMBBのMBAホルダー暗いな気がします、、(笑)
日系の働き方
- 比較的安定していて長期就業も視野に入れやすい
- 社員教育やOJT体制が整っている企業も多い
- 年収は外資よりは控えめ(600〜800万程度)
落ち着いて腰を据えて仕事したいなら、すごくいい環境だと思います。
ライフステージが落ち着く段階で、改めて勤めたいと思いました。
逆に「成長スピード物足りない」と感じる人もいるかもね。
ブティック系の働き方
- 業務量は会社によるが、少数精鋭ゆえに忙しいことも
- 育成よりも即戦力前提のケースが多い
- 年収はピンキリ(スキル次第で大幅アップも)
「制度が整ってない=自由度が高い」って捉えるか、「放任主義」って感じるかで評価分かれますよね。
ほんとそれ。研修なくて全くなくて、すぐに放り出されたよ。
成長環境を自分で作れる人向きじゃないかな。
こんな人にお勧め
こうやって見ると、自分にとっての“優先軸”によって大きく左右されますね。
まさしく。「成長したい」「長く働きたい」「裁量がほしい」……この優先度次第で
選ぶべきファームは変わる。
今回のような「情報の整理」だけでなく、今後は自分にとっての”軸”の決め方なんかも伝授していけるといいですね!
学生や未経験の人だけでなく、自分たちへの戒めとしても、是非ともやっていこう。