先輩、“コンサルって何やってる人たちなの?”って、いまだに親に説明できなくて……。実際にやってる自分でも説明しづらいって、なんかもどかしくて。
まあね(笑)『会社の問題を解決する仕事』って言っても、それだけじゃふわっとしてるし、知らない人には伝わりにくいよな。
最近、コンサル志望の学生から『何が魅力なんですか?』って聞かれることも多いんですけど、まず“そもそも何をやってる職業なのか”から説明してあげたいなと思って。
じゃあ、今日はそこをちゃんと噛み砕いて話してみるか。改めて整理するのって、自分のためにもなるしな。
じゃあ改めてなんですが、コンサルって一言で言うとなんですかね?
ざっくり言えば、“課題解決のプロ”。クライアントが直面してる課題を一緒に整理して、解決策を提案して、必要があれば実行まで一緒に走る。
提案して終わりっていうより、最近は“並走する感”が強いですよね。現場にもガッツリ入りますし。
その通り。提案だけの時代は終わった。実行支援まで求められるし、逆に言うと“やりきれるかどうか”がファームの信頼にもつながる。
【図解①:コンサルティングの役割】

- 課題の可視化(現状把握と分析)
- 解決策を提案(計画・戦略)
- 実行支援(施策の導入・推進)
たまにクライアント側からも『社内だけでなんとかできないかな』って声が上がりますけど、結局頼られるのってなんでなんでしょう?
それ、俺も何度も聞かれた(笑)
コンサルを頼る理由として、以下の3つがあると思ってる。
1.専門性 ── 例えばSCM改革のようなテーマでは、社内に該当する経験者がいないケースも多い。そのような時に、業界横断の知見を持ったコンサルが求められる。
2.中立性 ── 例えば組織再編や人事制度の見直しなど、社内調整が難しいテーマでは、第三者の立場で「誰かが言わなきゃならないこと」を伝える役目を担うこともある。
3.実行力 ── 週末までにボード向けの提案資料を作りきるとか、通常業務と並行しては難しいタスクを高速で進める“外部戦力”として使われることもあるな。

たしかに、僕も最近やったDX系の案件で、クライアント側の方が“動かし方わからないから頼んだ”って正直に言ってくれたことありました。
そういう本音、実は多いよな。あと、社内だと言いづらいことを、俺らが代弁するケースもある。“ここ、変えた方がいいです”って。
そういえば、コンサルってひとくくりにされがちですけど、実際にはいろんなタイプありますよね。
最近では、○○コンサルを謳っているのをよく見るよな。
今回はあくまでコンサルファームとして一般的に認知されている企業に絞ろうと思う。
代表的なのは以下の4つかな。
・戦略系(経営層向けの判断支援)
・総合系(戦略〜実行、全部やる)
・IT系(システム導入やIT化支援)
・シンクタンク系(調査や政策提言)
僕も総合系とITの間くらいにいること多いですけど、領域によって働き方もカルチャーも全然違いますよね。
そうそう。志望する人は“どのタイプに合ってるか”まで考えた方がいい。
コンサルの種類別の違いも、今後投稿していくつもりだ。(*乞うご期待!)
プロジェクトの流れって、ファームが違ってもだいたいの型ってありますよね。
SCM改善の案件で言うと、ざっくりこんな感じだな。
1.現状把握(工場や倉庫の視察、データ分析)
2.課題特定(ボトルネックの整理)
3.解決策検討(KPI設定、体制提案)
4.提案(資料作成、経営層への報告)
5.実行支援(施策実行の伴走)
実行まで関わると、現場の泥臭さもよくわかる。
PJによっては、実行フェーズでは毎日ずっとお客さんと膝突き合わせてますよね。
何ならファーム内の人達よりも、お客さんとの方が仲良くなったりするケースも(笑)
そう。派手な部分より、どれだけ地道に信頼を積み上げられるかってとこが大事。
“コンサル=パワポ芸人”って言われがちだけど、実際は“並走するパートナー”っていう方がしっくりきますね。
その通り。
まとめると:
・クライアントの課題を外から冷静に見て
・自分たちの知見を活かして提案し
・一緒に動いて変えていく
そんな存在が“コンサルタント”だな。
これで今度、説明求められても堂々と答えられそうです!